トップメッセージ > 学術情報センター長

メッセージ

学術情報センター長

学術情報センターの業務改善と機能向上への取り組み

~ OPU・styleの実現をめざして ~

 
 
学術情報センター長
安保 正一
 
  大阪府立大学学術情報センターは、平成17年の府立3大学の統合再編と法人化を期に、それまでの「総合情報センター」としての役割を見直し、中百舌鳥および羽曳野図書センターを含めた本学の図書・学術情報の拠点として、またIT化推進を牽引する要の組織として、その役割が定められた。大学を取り巻く厳しい社会環境と府民の優しくも厳しい注目が注がれている中、本センターでは新しい情報化時代のニーズに迅速に機能的に対応すべき業務内容の見直しとサービス向上に向け、斬新な改革への取り組みが始まろうとしている。
  学術情報センター図書館では、デジタル化が急速に進みつつある。平成17年に電子ジーナル・データベースの本格導入が始まっている。電子ジャーナルは、本学が掲げる「高度研究型大学-世界に羽ばたく地域の信頼拠点-」実現への学術情報基盤として、本格的に完全な導入を目標として購入拡大を進めており平成18年度には6,500タイトルを導入した。その後もタイトルの充実整備
センター長写真
に努め、平成21年現在では約12,000タイトルの利用が可能となっている。研究室に居ながらにして必要な世界中の情報へアクセスが可能となり、また冊子体を購入していた頃より利用可能タイトル数が格段に増大したことで、研究環境が大きく向上したことは言うまでもない。
  また、平成19年3月末に大阪女子大学附属図書館を廃止し、所蔵図書資料約20万冊を学術情報センター図書館へ移管した。人文系図書資料を中心とするものには絵巻物、和装本等の貴重書約14,000点も含まれている。昨年、京都博物館で開催された「源氏物語千年紀展」でこれら貴重図書の一部が展示され、「NHK新日曜美術館」で放映された『源氏絵詞』を始めとして多数の資料が出版・テレビ放映などで利用されている。図書館では、これら貴重図書資料の定期展示や展観、講演会などを開催し、数多くの貴重な図書資料を紹介することに努めている。さらに、これら貴重図書をより広く学内外に公開できるよう、資料のデジタル化及びWeb上で公開をする方法の具体的作業に取り掛かっている。
  センターは、地域に開かれた学術情報拠点として、これらデジタル化やWeb上での公開に留まらず、学術情報の発信機能をさらに拡充整備することが必要と考えている。その一つとして学内で得られた教育研究成果をデジタル化して蓄積し、インターネットを通して学内外に広く公開する手法として大阪府立大学学術情報リポジトリを確立している。本年4月に公開したリポジトリでは、学内で発行した紀要論文約2,800タイトルを公開しており、今後発行される学位論文、科研費報告書等も掲載していく予定である。
  学術情報センターは学内の情報化IT化戦略の推進拠点としての重要な役割も担っている。平成17年4月に導入した全学情報システムで明らかになった多くの課題を精査し解決しつつ、今後求められる新たな課題にも効率的に対応できる次世代情報システムの構築に向け、準備を進めている。平成20年10月には、大学の将来像を見据え全ての教員、職員、学生その他全ての関係者の情報基盤となること目指し、「次世代情報システム基本構想(概案)」を策定した。そこでは、利便性と教育・研究面でのサービス向上とともに業務フローの変革によるコスト削減を同時に実現することが命題となっている。この基本構想を戦略的に具体化するため、今年7月に「次世代情報システム基本計画」を利用者の視点に立って考え直し、目指す目標を"OPU Style"として策定しとりまとめた。"OPU Style"の実現は、次世代情報システムを使うサービス提供者と利用者の共通の目標であり、システムの単なるリプレースでは実現しない業務内容とフローの簡略化および教育支援方法の見直しと改革を伴うものになるであろう。したがって、SD/FDを通してシステムを駆使できる人材育成も必要であり、サービス提供者側の努力だけではなく、教職員や学生など利用者側にもリアルタイムで双方向の情報共有を可能とする積極的で持続的努力が求められる。この意味において平成23年度の次世代情報システムの運用開始に向け、教職員や学生諸君のご理解と取り組みへの積極的な参画をお願いしたい。
  以上、現在の情報システムの問題点を解決すべき「次世代情報システム」構築に向けた学術情報センター内の新しい取り組みと変革の内容について紹介した。個々の詳細な取り組み内容については、今後実現していく情報システムや図書館のサービスを通じて皆様に実感して頂けるものと思っております。学術情報センターでは、中岡修課長、八木清文総括補佐、川崎秀頼情報システム室長、赤崎久美学術情報室長を中心にしてスタッフ一同協力してサービスの向上に向け新しい取り組みと変革を進めて参ります。皆様のご理解とご協力を切にお願い致します。
 

プロフィール*
学術情報センター長
安保 正一

1975年、大阪府立大学大学院工学研究科博士課程修了(工学博士)。
同年、大阪府立大学工学部助手、その後、講師、助教授を経て、1990年4月、大阪府立大学工学部教授、2007年、同工学研究科長〈工学部長〉。2009年4月から、大阪府立大学理事(学術・研究担当)/副学長。
この間、東京大学大学院理学研究科、東京工業大学工学部、名古屋大学工学部、大阪大学大学院工学研究科、九州大学基礎化学研究センター、パリ第6大学、トリノ大学、華東理工大学など28大学の非常勤講師、客員教授を歴任。
Academia Europaea (The Academy of Europe)(欧州学士院会員)、Res. Chem. Intermed. (Springer, USA)国際専門誌編集委員長、その他7つの国際専門誌の編集委員。

トップ

お問い合わせ

学内資料検索:OPAC